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膝痛に効く薬の種類とその効果
膝痛は多くの人々が経験する症状であり特に高齢者やスポーツをする人々にとっては日常生活や活動に大きな影響を与える事があります。膝痛を引き起こす原因としては関節の老化や軟骨の摩耗、外傷、炎症、筋肉の緊張などが挙げられます。膝痛を軽減するためには痛みを和らげる薬が重要な役割を果たします。ここでは膝痛に効く薬の種類とその効果、使用方法について詳しく解説します。
1.非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)
膝痛の治療において最も一般的に使用される薬のひとつが非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)です。これらの薬は痛みを和らげるとともに関節や周囲の組織における炎症を抑える作用を持っています。
代表的な薬:イブプロフェン(Advil、バファリン)、ナプロキセン(ノスカピン)、ジクロフェナク(ボルタレン)など
NSAIDsは炎症を引き起こす化学物質であるプロスタグランジンの生成を抑制する事で痛みや腫れを軽減します。膝関節の炎症性疾患(例えば変形性膝関節症や関節リウマチ)において効果的です。また急性の外的衝撃や怪我による痛みにも有効です。
効果:これらの薬は膝痛の原因となる炎症を抑え腫れや熱感を減少させます。痛みを和らげるだけでなく、動きやすさを改善するため日常生活を快適にするために非常に重要です。
副作用:NSAIDsは長期使用において胃腸に負担をかける事があります。胃痛や胃潰瘍のリスクが増加し、腎臓にも負担をかける可能性があります。そのため長期使用する場合は医師の指示に従い定期的に健康チェックを行う事が推奨されます。
2.アセトアミノフェン(鎮痛薬)
アセトアミノフェン(パラセタモールとも呼ばれる)は膝痛の鎮痛薬として広く使用されています。NSAIDsとは異なり、アセトアミノフェンは抗炎症作用は持っていませんが痛みを和らげる効果があるため膝痛の軽減に用いられる事があります。
代表的な薬:タイレノール、パラセタモール
アセトアミノフェンは脳内で痛みの感覚を伝える神経の働きを抑える事で痛みを和らげます。そのため、炎症が原因でない膝痛や軽度の痛みに使用する事が一般的です。
効果:アセトアミノフェンは主に痛みを軽減しますが、炎症を抑える事はできません。そのため、膝関節の炎症が関与している場合はNSAIDsと併用する事が推奨されることもあります。
副作用:アセトアミノフェンの最大の注意点は肝臓への負担です。特に過剰摂取を行うと肝機能に重大な影響を及ぼす事があります。そのため用量を守ることが重要です。
3.コルチコステロイド注射
膝痛が激しい場合や急性の炎症を伴う場合、コルチコステロイド注射が有効な治療法として用いられます。コルチコステロイドは強力な抗炎症作用を持つ薬で、膝関節に直接注射する事によって迅速に痛みを軽減する事ができます。
代表的な薬:ヒドロコルチゾン、メチルプレドニゾロン
効果:注射によって膝関節内の炎症を強力に抑制し、急性の痛みや腫れを迅速に軽減します。特に変形性膝関節症や関節リウマチによる膝痛に効果があります。
副作用:長期的な使用は関節の軟骨や骨に対するダメージを引き起こす事があり、また感染症のリスクや血糖値の上昇、骨密度の低下なども懸念されます。そのため、コルチコステロイド注射は頻繁には使用せず必要な場合に限り行われます。
4.ヒアルロン酸注射
膝の痛みが軟骨の摩耗や関節の潤滑不足によるものである場合、ヒアルロン酸注射が有効です。ヒアルロン酸は関節内で自然に分泌される潤滑剤であり、これを注射する事で関節の動きをスムーズにし痛みを軽減します。
代表的な薬:ヒアルロン酸製剤(ヒアルロン酸注射、Synviscなど)
効果:ヒアルロン酸注射は膝関節内での摩擦を減らし関節の潤滑性を改善する事で膝の痛みを軽減します。特に変形性膝関節症に伴う関節の変形や摩耗が進んでいる場合に効果的です。
副作用:注射後に膝が腫れる、痛む事がある他、まれに感染症が起こる事がありますが通常は軽度であり比較的安全な治療法とされています。
5.トピカル(外用)薬
トピカル薬(外用薬)は膝の表面に塗布する事で痛みを和らげる方法です。これらは直接膝の痛みを軽減するため消化器系への負担を避ける事ができます。
代表的な薬:カプサイシン、ジクロフェナクゲル(ボルタレンゲル)
効果:トピカル薬は膝の痛みを局所的に和らげるため特に軽度な痛みや筋肉の緊張による膝の不快感に効果があります。ジクロフェナクゲルはNSAIDsと同様の効果を持ち、痛みや炎症を軽減します。
副作用:皮膚にかぶれや痒みが生じる事があるため使用前にパッチテストを行う事が推奨されます。また、過度に塗布しないように注意が必要です。
6.筋弛緩薬
膝痛が筋肉の緊張やこわばりによって引き起こされている場合、筋弛緩薬が有効です。筋肉の緊張を和らげ膝の動きをスムーズにします。
代表的な薬:メトカルバモール、バクロフェン
効果:筋弛緩薬は膝周辺の筋肉のこわばりを軽減し、膝の動きをスムーズにします。筋肉の緊張が痛みを悪化させている場合に有効です。
副作用:眠気や倦怠感、めまいが生じる事があるため運転や重い作業を行う際には注意が必要です。
7.オピオイド鎮痛薬
オピオイド鎮痛薬は強い膝痛がある場合に処方される事があります。しかし、これらは通常短期間の使用に限られます。
代表的な薬:コデイン、オキシコドン
効果:強い鎮痛作用を持ち特に手術後や重度の膝痛に使用されます。長期的な使用は避けるべきです。
副作用:依存性や便秘、吐き気、眠気などが生じる事があるため慎重に使用する必要があります。
膝痛の治療には様々な薬がありそれぞれに効果や副作用があります。症状に合った薬を使用する事が重要であり、特に痛みが続く場合や症状が悪化する場合は医師に相談して適切な治療法を選ぶ事が大切です。
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人によっては薬物による治療が嫌という方もいらっしゃると思います。
川口市にあるあおば整骨院川口院はそんな方におすすめであり治療法をいくつか最後にご紹介いたします。
超音波による疼痛軽減と消炎鎮痛
超音波治療は膝痛の方に行う治療のひとつであり炎症、腫れ、痛みがある方に行います。
超音波を当てる事で炎症や腫れを抑え消炎鎮痛と疼痛軽減ができます。
主にマッサージやストレッチを膝周りの筋肉やももの筋肉に行います。
膝周りの筋肉の緊張が取れ、柔軟性がついてくると膝の痛みが軽減していきます。